カルキュレーション(Calculation)

<はじめに>

 以下のページの内容を踏まえて、ご紹介いたします・・・!◆



 その名にふさわしい、計画性と論理的思考が試されるゲームです(運もある程度大事ですが^^;でもそれがいい!)。1人ゲーム(「運命」と闘う!)の傑作であります!


<人数>

 1人(複数人で、それぞれ1パックを持ち、一人のめくり札に合わせてカードを抜き出して<つまり、同じシチュエーションでゲームをして>、結果を競い合うのもよいでしょう)。◆



<使用パック>

 スタンダードパック1組 



<カードの扱い>

 カードは全て数札として扱います(マークは一切ゲームに関係ありません)。A,2,3,...,10,J,Q,Kの順に、1,2,3,...,10,11,12,13として扱います。◆



<勝利条件>

 見事4つの「台」("foundation"の自己流の訳です。後述いたします)を完成させること。◆



<魅力>

 ルールは極めてシンプルですが、


・伏せられているカードから1枚ずつ引いていく。

選択の幅が広い。

・ゲームが進むにつれ、過去の自分の行動によって、動きづらくなっていく。

計画的にカードを置いていると、後々救われることになる。


 という形で、まさに「運命と闘っている」という感じがします。「目先の利益に素直に飛びつく」のか・・・あるいは、「今後引くであろうカードを鑑みて、今は我慢する」のか・・・たまりませんね!

 「1ゲーム10分くらいで、広いスペースも必要とせず、お手軽に、しかし濃厚な時間が過ごせる」というのも、地味にポイントが高いです!(ぼくは、ちょこっと暇な時間がある時など、これをよく遊んじゃいます^^;)◆



<ざっくりとした流れ>

 まず、「台」4つ(「1の台」「2の台」「3の台」「4の台」)、「フリースペース」4列分のカードと場所を用意して、残りのカードは全て山札とします(例えば以下のように配置します)。

 

 その上で、以下を繰り返していきます。


 「山札から1枚引く

 →可能なら、引いたカードを『台』の上に置く

 →置けない場合、置きたくない場合は、『フリースペース』に置く

 →可能なら、『フリースペース』のカードを(可能な範囲で)望むだけ『台』の上に動かす」


 山札が無くなった後も、可能なだけ「フリースペース」のカードを「台」に動かします。


 山札が無くなった後、無事「台」4つが全て完成すれば勝利、途中でフリースペースのカードを動かせなくなったら敗北です。◆



<ルール>

 このゲームは、カードのマークは一切考慮しません。


〜台〜

 まず、「1の台」、「2の台」、「3の台」、「4の台」を準備します。具体的には、それぞれの台の最初のカード(つまり、1,2,3,4)を1枚ずつ場に置いておきます。

 これら4つの台を完成させることが目標ですが、それぞれの台は、以下の要領でカードを積んでいくことで完成します。


1の台: 1→2→3→4→5→6→7→8→9→10→11→12→13(1おきで増えていく)

2の台: 2→4→6→8→10→12→1→3→5→7→9→11→13(2おきで増えていく)

3の台: 3→6→9→12→2→5→8→11→1→4→7→10→13(3おきで増えていく)

4の台: 4→8→12→3→7→11→2→6→10→1→5→9→13(4おきで増えていく)


 それぞれの台で、数が一定の間隔で増えていく(13を上回った場合は、その都度13を差し引いて考えます)ことに着目すれば、憶えやすいかと思われます!

 4つの台を完成させるには、「スタンダードパック中の全てのカードが必要になる」ことにご注意ください!

 

 台を準備した上で余ったカードは、よく切って山札として置いておきます。◇


〜フリースペース〜

 「台」とは別に、「フリースペース」という場所も用意します。「台に置けない(or置きたくない)」カード(でも、後々絶対に必要になるカード)をしまっておく「倉庫」のイメージでしょうか。


 4列用意しますが、最初は1枚もカードが置かれていません(先ほどの図の通りです)。ゲームを進めていくうちに、「山から引いたものの、台には置けない(or置きたくない)なぁ」というカードが積まれていくことになります(例えば、下図のようになります)。


 フリースペースに置けるカードの枚数に制限はありません。

 ただし、「既にカードが置かれている列」に新たにカードを置く場合、新しいカードは、「その列のカード(たち)の一番上」に置きます。

 置くとき、下のカードが一切見えないようにぴったり重ねてもいいですし(記憶力をも要求するハードモード!)、山を少しずつずらして、全てのカードの額面が見えるようにしても構いません(ぼくはいつもこっちです^^;)。


 山札からカードを引くたびに、「フリースペース」のカードを「台」に動かすことができます・・・が!フリースペースからカードを出すときは、各列の一番上のカードしか動かせません(その上、もちろん各台の積み方の規則にも則る必要があります)!(これさえ守っていれば、複数回の移動も可能です


 このルールゆえに、フリースペースにカードを置くときは、慎重な計画が必要になります。

 例えば、一つの列に下から順に12→13→13→13→13」と積み重なっていると、この時点でゲームオーバーが確定してしまいます。というのも、上から順に動かそうにも、上にある4枚の13を台に動かすためには、下に埋まっている12を先に台に出す必要があるからです。

 一応、上図でも頑張っているつもりで、もし山札から6を引ければ、フリースペースのスペード9と、片方のQを3の台に置くことができる状態になっています。◇


 以上で準備完了です。以下、ゲーム開始です!


〜ゲームの進め方〜

 以下の(0)(4)を繰り返します。


 (0)山札から1枚引く。◎


 (1)引いたカードを台に置ける場合、置いてもよい(候補が複数ある場合、好きな場所に置いて構いません)。◎


 (2)台に置けない場合、もしくは置きたくない場合は、フリースペースの好きな列を選び、その一番上に置く。◎


 (3)フリースペース4列の一番上のカードの中で、台に置けるものがあれば、その台の上に動かすことができる(台の候補が複数ある場合は、好きなものを選んで構いません。また、動かせるカードが複数ある場合も、好きなものを選べます)。◎


 (4)望むだけ(そして可能なだけ)(3)を繰り返すことができる。◎


 山札の最後の1枚について、(0)(4)を行って、無事4つの台が完成すればプレイヤーの勝利、(3)(4)の途中で行き詰まって、フリースペースにカードが残ってしまった場合はプレイヤーの敗北です。◇

 





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